定年退職後のシニア生活情報なび

定年退職後を楽しむため、シニア世代の老後のお金や生活費用に関する情報を紹介。

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老後の生活費用(マネープラン)


年金以外に安定した収入がなくなる老後に、不安を感じる方も多いでしょう。
そんな不安を解消し、ゆとりある老後をむかえるためには、自助努力をする必要があります。
会社を定年した後の生活資金は、公的年金・企業年金と個人の貯金等によってまかなうことになります。定年後の生活や資産設計については、みなさんの家族状況やライフスタイルなどに応じて、あらかじめマネープランをイメージする必要があるでしょう。

●老後の日常生活費

平成16年家計調査年報によると、世帯主60歳以上の日常生活の生活費は25.3万円です。
平成15年度の生命保険に関する全国実態調査では、夫婦の老後に必要な生活資金の月額は27万円となっています。
また、老後の最低日常生活費と ゆとりある日常生活費を尋ねた意識調査では年収が高い世帯ほど、老後生活費もかなり高額となることが分かります。

世帯税込年収 老後の最低日常生活費
(月額)
ゆとりある日常生活費
(月額)
300-500万円 23.6万円 36.6万円
500-700万円 24.2万円 37.7万円
700-1,000万円 25.9万円 40.0万円
1,000万円以上 28.7万円 46.1万円
(データ:生命保険文化センター 平成16年度「生活保障に関する調査」)

老後は住宅ローンや子供の教育・扶養費用などが不要になり、生活費は下がると思われますが、老後の生活水準を現役時代より下げるのは困難です。 

●日本は世界有数の長寿国
平成16年の簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が78.64歳 、女性が85.59歳となっていて、日本はまさに世界有数の長寿国です。
単純に計算すると男性が定年後60歳の時点では約19年、女性は約26年もの長い人生が待ち受けていると考えられています。

●定年後に必要な生活資金

普通のサラリーマン生活を送った人の場合、個人差がありますが夫婦二人の平均的な公的年金受給額は月額20〜23万円程度です。
最低日常生活に必要な老後の生活費は月額26万円ですから、毎月3〜6万円程度、年間36〜72万円程度不足になります。
ゆとりある日常生活をしようとすると、さらに14万円必要なので、毎月17〜20万円程度、年間204〜240万円程度不足になります。
60歳で定年したとして、平均寿命まで約25年で計算すると、
日常生活に必要な老後資金は、現在の物価水準で最低で900〜1,800万円程度、ゆとりある生活なら5,100〜6,000万円程必要なことがわかります。
これらの不足分を公的年金以外に企業年金、退職金、個人年金、預貯金で賄うことになります。
自営業者は、もらえる公的年金が少なく、遺族厚生年金も退職金もないので注意が必要です。

●キャッシュフロー表の必要性

実際には、日常生活費以外に住宅の維持費、子供への援助費用、レジャー費用などのその他の支出も資金として加算しなければなりません。病気や介護、長寿に伴うリスクを考慮する必要があります。
また上記の試案は、現在の年金をベースにして計算しましたが、今後もう一段の支給開始年齢引き上げや支給額の引下げが実施されることも予想されています。
まず家計を把握するためには家計簿をつけることから始め、その上でライフプランニングをすることが大切です。
退職後の収支の推移を把握するために、キャッシュフロー表(1年毎の年間収支表)を作成し出来るだけ早いうちに、ライフプランや資産設計をしっかり立てることが、漠然とした不安を払拭し、老後のゆとりにつながっていくのだと思います。





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